遺言書に遺言執行者が指名されているか確認します。
遺言執行者が指名されていない場合、相続人が協力して遺言内容を実行していくことになります。

遺言執行者の就任を断ることもできます。
断る場合の理由は問われません。相続手続きに自信がないとか、仕事が忙しいとか、その他どんな理由でもかまいません。

遺言執行者に就任したら、「自分が遺言執行者になりました。手続きにご協力お願いします。」といった内容の手紙を作成し、相続人や受遺者に送付します。

合わせて「遺言書の写し」も送付し、遺言書の内容を通知します。

戸籍は各市町村の窓口で収集します。
収集をしていくと、知らなかった相続人（遺言者の前妻の子等）が存在することが分かる場合もあります。慎重に収集と確認を進めていきます。

相続財産（遺産）を把握します。
遺言書に記載されていない財産がある場合は、その分け方は相続人全員で話し合うことになります。

相続財産目録とは、財産の一覧表です。
登記簿や権利証などを揃えて作成し、全ての相続人、受遺者へ送付します。

相続人、受遺者に対し、遺言書に書かれている遺産を受け取るか、受け取るのであれば全てか一部かを本人に確認します。遺産を受け取らないと言われた場合は、その財産について、相続人で話し合い（遺産分割協議）を行い、受け取る人を決めます。

全ての手続き終了後に、相続人や受遺者全員に業務完了の通知を送付します。